ジンジャー(ショウガ)は、世界中で古くから薬用・食用の両面で用いられてきた植物です。
メディカルハーブとしては、消化促進・血行改善・抗炎症作用に優れ、
特に「冷え」や「巡りの滞り」が関与する不調に幅広く用いられます。
ペパーミントが「巡りをスムーズにするハーブ」だとすれば、
ジンジャーは「巡りを生み出し、温めるハーブ」といえる存在です。
ジンゲロール(Gingerol)
生のショウガに多く含まれる辛味成分。
抗炎症・抗酸化作用を持ち、血流促進や消化液分泌の促進に関与します。
冷えによる痛みや筋緊張の緩和にも役立つとされています。
ショウガオール(Shogaol)
乾燥・加熱によってジンゲロールが変化した成分。
ジンゲロールよりも加温作用が強く、身体の深部を温める働きがあります。
冷え性、月経痛、慢性的な胃腸の停滞感に対するケアに適しています。
ジンゲロン(Zingerone)
消化管への刺激を和らげつつ、腸内環境をサポートする成分。
吐き気や胃のムカつきの軽減に寄与するとされています。
消化器系への作用
胃腸の働きを活性化し、消化吸収を助けます。
食後の胃もたれ、吐き気、ガスの滞りなどに用いられ、
乗り物酔いに対する有効性も報告されています。
循環・冷えへの作用
末梢血管を拡張し、血流を促進することで身体を内側から温めます。
手足の冷え、冷えによる肩こり・腰の重だるさのサポートに適しています。
女性特有の不調への作用
冷えが関与する月経痛や月経前の不調に対して、
加温作用と抗炎症作用の両面からアプローチします。
免疫・炎症反応のサポート
抗炎症作用により、風邪のひき始めや喉の違和感時に用いられることもあります。
ジンジャーティーは、スパイシーで温かみのある香りが特徴です。
口に含むとピリッとした辛味が広がり、飲み進めるにつれて身体がじんわり温まる感覚があります。
ブレンドでは、
レモングラス(消化・リフレッシュ)
ローズヒップ(巡り・抗酸化)
ハニーブッシュ(辛味をやわらげる)
などと相性が良く、目的に応じた飲みやすいブレンドが可能です。
1日1〜2杯を目安に、沸騰直後のお湯で5〜7分抽出します。
辛味が強いと感じる場合は、抽出時間や量を調整してください。
※急性胃炎・高熱時は使用を控えます。
※胆石のある方、妊娠中の方は医師に相談の上ご利用ください。
ジンジャーは、
消化促進 × 血行改善 × 加温
という複数の作用を併せ持つ、非常に実用性の高いメディカルハーブです。
冷えや巡りの悪さが慢性的に続くタイプの方にとっては、
体質改善をサポートする「基本の加温ハーブ」として、日常に取り入れやすい一杯といえるでしょう。
Botanical Time
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