✴︎アロマの日カウントダウン✴︎
11月3日の「アロマの日」に向けて、 今日から3日間、特別な精油をひとつずつご紹介していきます。 深まる秋に寄り添う香りたちを、どうぞお楽しみください。
マジョラム ― やさしく包み込む、心と体の温もり
古代ギリシャでは「幸福のハーブ」として花嫁の冠にも使われたマジョラム。
その名は “joy of the mountains(山の喜び)” に由来すると言われています。
ハーブらしいやわらかな香りの中に、どこか甘く温かみを感じるこの精油は、 冷えや緊張、心のこわばりをやさしくほどいてくれる存在です。
精油のプロフィール
学名: Origanum majorana
科名: シソ科
抽出部位: 花と葉
抽出法: 水蒸気蒸留法
主な産地: エジプト、フランス、スペインなど
地中海沿岸に自生する多年草で、温暖な風と太陽のもとで香り高く育ちます。
見た目は控えめながら、その精油には「深い安心感」と「体を温める力」が宿っています。
心への作用 ― 不安や緊張をやさしく解きほぐす
マジョラムは、神経の高ぶりを鎮め、心を落ち着かせる作用が知られています。
過度なストレス、孤独感、悲しみなどで心が疲れたとき、 まるで温かな毛布に包まれるような安心感をもたらします。
眠れない夜、考えすぎてしまうときにもおすすめです。
副交感神経を優位にし、自然な眠りへと導いてくれます。
体への作用 ― 巡りを助け、こわばりを緩める
マジョラム精油には、血行を促進し、体を内側から温める作用があります。
特に冷えによる肩こり・生理痛・筋肉のこわばりなどのケアに効果的です。
また、自律神経のバランスを整える働きもあるため、 更年期や月経前の不調、情緒の揺らぎにもやさしく寄り添ってくれます。
おすすめの使い方
芳香浴: 寝る前にディフューザーで。心地よい眠りをサポート。
トリートメント: ホホバオイル10mlに1〜2滴をブレンドし、肩やお腹をやさしくマッサージ。
アロマバス: キャリアオイルに混ぜてお湯に加え、全身をじんわり温めて。
ブレンド例: ラベンダー、スイートオレンジ、クラリセージなどとの相性が良好。
注意点
・妊娠初期の使用は避けてください。
・血圧を下げる作用があるため、低血圧の方は少量から様子を見て使用を。
・鎮静作用が強いため、集中が必要な作業前の使用は控えめに。
マジョラムがもたらす“ぬくもりの記憶”
忙しい毎日の中で、私たちは知らず知らずのうちに心と体を固くしてしまいます。
マジョラムの香りは、そんな緊張をそっとゆるめ、
「大丈夫、焦らなくていいよ」と語りかけてくれるような優しさがあります。
冷えた体に血がめぐるように、 香りが心にぬくもりを取り戻してくれる
―― マジョラムは、心身を温め、やさしい眠りへと導く“癒しの精油”です。
🕊️明日は、心をやわらげる花の香り「ネロリ」をご紹介します。
Botanical Time
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